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  • キャリアアドバイザーコラム
キャリアチェンジを考える人へ「やりたい仕事」の見つけ方 ~自分の強みから見つめ直す~

こんにちは、上野です!

キャリアアドバイザーとして、毎日色々な方のお話を聞いていますが
私が担当させていただく中で最も多いのは、20代のうちに今とは違う業界にキャリアチェンジをしたい!というお気持ちの方です。

転職を考えるときに、異業界・異職種への挑戦を考える方は多いのではないでしょうか?

そんなときにぶつかるお悩みとして、
「とはいえ、”やりたい”と思える仕事がみつからなくて……。」
という声もよく耳にします。

そんなとき、私がどうやって求職者さんと一緒にやりたい仕事を探しているのか、
今日は同じようにお悩みを抱く方へ、私なりの考え方のポイントをお話します!

なぜ「やりたい仕事」が見つからないのか

転職を考え始めると誰もが直面する、自分は何がやりたいのか というお悩み。
この答えを見つけることは難しいことです。

多くの方は「今の仕事が合わない」という感覚から転職を考え始めるかと思います。
「人間関係がしんどい」「給料が低い」「残業が多すぎる」など、今の仕事に対する不満は明確に挙げられるものの、
それを踏まえて「次は何がしたいのか」となると途端に具体的な方向性が決まらないという方が多いです。

過去に私がご支援した方には、
「とにかく今の仕事が辛くて逃げ出したい気持ちはあるけど、求人サイトを見ても『これだ!』と思える仕事が一つも見つからない」
とお悩みで相談に来てくれた方もいらっしゃいます。

この状態から抜け出すには、ただ漠然と「やりたいこと」を探すのではなく、自分自身を客観的に見つめ直す作業が必要です!

自分を知るための二つの質問

「自分に何が向いているのか分からなくて。」
「求人票を見てもなんだか興味が湧かないんです。」

やりたいと思う仕事がみつからない……と悩む方とお話すると、こんな言葉が出てくることがあります。

こんな風に相談されたときには、 私は質問を投げかけます。
「これまで働いている中で『やりがいを感じたとき』はどんなときですか?そして『あまり苦労せずできるもの』はどんな業務ですか?」

私は、この2つを整理することで、自分に合う仕事が見えてくると考えています。

「やりがいを感じたとき」が選択のポイントになることは、皆さん想像がつきやすいのではないでしょうか。

では、「あまり苦労せずできるもの」について
どうしてこれが大事なポイントになると思いますか?

これは働いていて苦にならないというそのままの意味だけでなく、
実は、自分の適性を見つけることにも繋がります!

というのも、得意なことは負荷がかかりにくい分、自分にとってはなんということもない事である方も多くいらっしゃるからです。
つまり、自分の適性は「当たり前」と感じていることを考えることで見つかる場合もあるということです!

こうした視点で自己分析を進める際には、ジョハリの窓の考え方が役立ちます。

ジョハリの窓とは:

アメリカの心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham)が考案した自己理解のためのモデル。自己分析にもよく使われます。
自分と他者の認識から、人の特性を4つの窓に分類します。

🔷 開放の窓 : 自分も他者も知っている自分の特性
🔷 盲点の窓 : 自分は気づかないが、他者は知っている特性
🔷 秘密の窓 : 自分だけが知っている特性
🔷 未知の窓 : 自分も他者も気づいていない潜在的な特性

自分の強みや適職を見つける場合に特に注目したいのは「盲点の窓」です!

あなたが何気なくこなしている業務や、周りから褒められたけど「これくらい普通じゃないの?」と思ったこと。
そこにこそ、あなたの強みや適性が隠れています。

例えば、アパレル店員として働いていた20代の女性は、「接客以外したこともなく特に専門的なスキルもない。得意なことも思いつかない。」と悩んでいました。

しかし詳しく話を聞いていくと、「お客様の雰囲気に合わせて商品を提案しているね」と褒められてたことがあるとのこと。
この「相手を見極めて、ニーズを察知する力」こそが彼女の強みだったのですが、彼女自身は「接客なんて誰でもできること」と思い込んでいたのです。

自分の得意・適性を探す

仕事選びで迷ったとき、多くの人は「そのときに興味が持てること」に目が向きがちです。

「好きなことを仕事にしたい」と考えるのは当然のことです。
しかし、「好き」は後から育つこともあるのではないでしょうか!

私がご支援する求職者さんにアドバイスする際には、まず「得意なこと・適性があること」から整理をはじめます。

なぜなら、自分の強みを活かせる仕事は成果を出しやすく大きなストレスがかかりづらい傾向があることから、
取り組んでみた結果やそれによる周囲からの評価によって徐々にやりがいや興味が育っていくことも多いからです!

例えば、過去に私が担当した方でエステティシャンとして働いていた20代女性の例があります。

その方はエステティシャンとしての仕事が好きがったのですが、身体を痛めて続けられなくなってしまったことから転職活動を行っていて、

これまでの仕事が好きだからこそ、「次の仕事に特に興味があるものが見つからない」と悩んでいました。

そこで「これまでの仕事で何が得意だったか?」と掘り下げていくと、「お客様の現状や悩みを丁寧に聞き、その方に最適な施術プランを提案すること」が彼女の強みだとわかりました。

彼女の強みが活かせる職業を考え、私はキャリアアドバイザーという選択肢を提案しました。
初めは「営業職は大変だと聞くし私にできるかどうか……」と不安も口にしていましたが、面接を受けた企業の理念や考え、教育体制に惹かれて入社を決意。

入社後は研修を受け、実際に求職者の方と向き合ううちに自分の「聞く力」と「提案力」が大いに役立つことを実感。

今では「自分の強みを活かせることで、人の可能性を広げる仕事にやりがいを感じている。最初は興味を持っていなかったけれど、今では好きな仕事になった」と生き生きと活躍しています。

このように、「好き→仕事」という一方通行ではなく、「得意→やりがい→好き」と後から気持ちが生まれることも多くあるのではないでしょうか!

やりたい仕事と出会うには

ここまでお読みいただいて、自分にとって仕事選びのポイントになる部分が少し見えてきたでしょうか?

やったことのないお仕事に対しては、皆さんどうしても興味を抱きづらいはずです。

しかし、だからこそ、様々な要素を解きほぐして考えると、意外な答えが見つかったりします。

厚生労働省の調査によると*1、別の職種へとキャリアチェンジをした人のうち「自分の技能・能力が活かせるから」という理由で転職先を選んだ場合は満足度が高い傾向があるそうです。

また、自己啓発やキャリア相談を行った人ほど「自分の技能・能力が活かせる」「仕事内容に満足がいく」という理由での転職を実現しやすいことが示されており、
この実現のために、私は、キャリアカウンセリングを通じて一緒にみなさんの強みとそれを活かせる仕事を探したいと思っています!

同調査では、「自分の技能・能力が活かせるから」という理由で転職先を選んだ人は、賃金が増加する確率も高いという結果も出ており、

適切な準備を通じて自分の強みや適性を活かせる仕事への転職ができれば、満足度が高いだけでなく、経済的な面でもプラスになる可能性があるのです!

改めて、転職を成功させるために、自分に合った仕事を見つけるポイントは以下の3つだと考えます。

  • ・得意なことから考える 「何が好きか」ではなく「何が得意か」から仕事を探してみる
  • ・相談してみる 自分では気づかない強みや可能性に気づけるよう、第三者に相談してみる
  • ・調べてみる 興味を持った仕事について情報収集したり、基礎知識を学んでみると、より具体的なイメージが湧いてくる

このように、自分の得意なことを軸に情報収集しながら可能性を広げていくと、思いもよらずぴったりの仕事にめぐり合うかもしれません!

枠にとらわれすぎずに新しい視点で考えてみることが大切です。

 

*1 『令和4年版 労働経済の分析 -労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題』 厚生労働省

 

おわりに:自分らしい選択をするために

今回は、キャリアチェンジを目指す際の仕事選びのポイントについて考えてみました。

とはいえ、すぐに答えが見つからなくても大丈夫です! まずは、ご自身の経験を振り返りながら、これらの視点で考えてみてください。

また、自分だけで考えてもなかなか適性や自分の強みが見つからない場合には、ぜひ私にご相談ください
皆さんにぴったりな仕事を、一緒に考えていけたらと思います。

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